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藤沢焼とは?特徴や体験・購入できる場所などをご紹介!

日本には、地域ごとに特化した有名な焼き物があります。
藤沢焼も、岩手県で誕生した日本の焼き物の1つです。しかし、聞いたことがあるという方は少ないと思われます。

こちらの記事では、

「藤沢焼ってどんなもの?」
「体験教室はあるの?」
「購入できる場所ってどこ?」

などの疑問をお持ちの方のために、藤沢焼についてご紹介していきます。

藤沢焼とは?

『藤沢焼』は、1972年に陶芸家の本間伸一さんが、岩手県藤沢町(現在の一関市)に窯を築いたことにより始まった焼き物です。
「藤沢町の焼き物」でもあり、「本間伸一さん独自の路線の焼き物」でもあるのです。
なので現在『藤沢焼』を作っているのは、本間さんのみです。

日本にある多くの焼き物(有田焼や益子焼など)と同じように、『藤沢焼』も産地である藤沢町の名前を冠しています。
「焼き物を作って活動するなら、その地域の名前をつけた方がわかりやすい」という理由で、本間さんが『藤沢焼』と名付けたのです。

藤沢焼の特徴

成形した作品に釉薬(上薬)をかけずに、直接穴窯へ入れます。数日間かけて窯の温度をゆっくり上げて、焼き締めます。
窯を焚く際に使われる燃料が、赤松です。

焚いている間に赤松の灰が作品に付着します。その灰が溶けて、焼き上がりが独特の色合いになるのです。
上記の写真の淡い緑色の部分が、溶けた灰が釉薬状(自然釉)になったものです。

ちなみに、窯に入れた作品全てが同じような色合いになるわけではありません。置く場所によって焼き上がりが全く違います。
特に燃料(赤松)が燃える場所の近くに置いた作品ほど、降りかかった赤松の灰がよく溶けて、焼き上がりの独特の色合いが強く現れます。

焼き締めによる原料(土)本来のどっしりとした重厚感に、溶けた灰が絶妙に合わさり、存在感のある唯一無二の作品が出来上がるのです。

藤沢焼の窯元

藤沢焼粉香木窯

藤沢町黄海字西深萱にある、陶芸家の本間伸一さんの窯元。赤松や雑木林に囲まれた場所に建っています。
県外から窯元に見学に来られる方もいるようです。

藤沢焼粉香木窯

住所 岩手県一関市藤沢町黄海字西深萱241
電話 0919-63-3907
アクセス 花泉駅から車で約30分

藤沢焼の作家

本間伸一

1972年に藤沢町に窯を築き、以来50年近く作陶しています。自身が『藤沢焼』と名付けた焼き物で、国内・海外で展覧会を開いていました。

「他の地域の有名な焼き物と違って、独自の路線へどんどん展開できる。新しい発見をして、自分にしかできない藤沢焼の形を残したい」という理由から、本間さんは一人で制作を続けています。なので、受け継がれる技法などはありません。
自分が納得のいく仕上がりになるように、ひたすら研究を重ねているのです。

本間さんが作る藤沢焼は、壺や花器などの大きい作品が中心です。極めてシンプルな形ですが、焼き締めによって土が持つ本来の魅力を最大限に引き出しています。そこに溶けた灰(自然釉)が合わさることで、唯一無二の存在感を放つのです。
お皿や湯呑みなどの、普段使いできる器も制作されています。

素晴らしい作品を購入できる場所は、下記でご紹介します!

藤沢焼の体験教室

陶芸センター

藤沢焼粉香木窯から1.5キロほど離れた場所にある、予約制の体験教室です。本間さんが制作を指導してくださるので、初心者の方も安心して体験できます。
料金は2000円ですが、「穴窯で焼いて欲しい」という場合は別途料金が発生します。
※現在はコロナのため体験できません。

陶芸センター

住所 岩手県一関市藤沢町黄海字西深萱192-6
電話 0191-63-3907
営業期間 公開:9:00~17:00
休業:不定休(要予約)
料金 2,000円(粘土、指導料、施設使用料込み)
アクセス 一ノ関駅から車で約50分
駐車場 普通駐車場 20台/大型バス駐車場 5台
サイト https://www.ichitabi.jp/spot/data.php?p=90

藤沢焼を購入できる場所

益子焼や有田焼のような陶器市は開催されていません。ですが1箇所だけ、藤沢焼を購入できる場所があります。

杜の未来舎ぎゃらりぃ

宮城県にある『杜の未来舎ぎゃらりぃ』では、常に本間さんの藤沢焼を購入できます。
こちらで販売されている作品は基本的に一点物です。購入を検討している間に売り切れることもあります。
「どうしてもこの器が欲しい!」という場合はメールにて取り置き希望をしていただければ、5日間のお取り置きが可能です!

本間さんが年に1回〜2回ほど穴窯で焚いた藤沢焼の作品が展示・販売されます。出来上がったばかりの作品に出会えるのはとても稀ですので、ぜひホームページで情報をチェックしてみてください。

壺や花器などの大きい作品はもちろん、普段の食事に使えるお皿や湯呑みなども販売しています。普段使いできる器も購入できるのは嬉しいですね。

よく購入される藤沢焼は、普段使いできるお皿、湯呑みです。食卓を彩る器は長く使えば使うほど、味わいも愛着も増す逸品物が揃っています。
茶道をしている方は茶器や花器を購入されることがあるようです。大きい作品は強い存在感を放ちながらも、素朴な温もりも感じます。

ぜひ一度お店に足を運んで、直接見てみてくださいね!

場所は仙台駅から歩いて約30分。市内を流れる広瀬川沿いにあり、閑静な住宅街に囲まれています。
藤沢焼以外にも、版画や絵画、特製のポストカードや栞なども展示販売されています。

◯杜の未来舎ぎゃらりぃ

住所 宮城県仙台市米ヶ袋3-7-17
電話 022-227-8288
(金・土・日のみ)
メール morinomirai.saito@gmail.com
営業時間 13:00〜18:00(金・土・日のみ)
上記以外の日時に訪れたいという場合は、メールもしくは電話にてお問い合わせをお願いします。
※コロナ禍のため、現在は開店日が不規則になっています。詳細はお問い合わせください。
アクセス 仙台駅から徒歩30分
サイト http://www.saitonet.com/shop/honma/index.html

毎年開催される『藤沢野焼祭』とは?

こちらは盛大な焼き物イベントです。
1976年に農民考古学者で陶芸家の塩野半十郎さんの提案を得て、「縄文野焼き」を再現したことをきっかけで始まりました。
「土と炎の祭典」といわれる、藤沢町が全国に誇る祭りです。
本間さんも、実行委員としてこの祭りに関わっています。

岩手県一関市藤沢町にある「藤沢運動広場」にて開催されます。
毎年8月の第2土曜日と日曜日の2日間連続で行われる、夏の一大イベントです!
※2021年はコロナのため中止。

祭りでは、手作りの土器が出品されます。これらの土器は、幼稚園や小学校の子供たちから一般の大人まで、幅広い年代の方々が制作しています。
乾燥させる時間が必要なので、土器制作は1ヶ月前から始まります。
縄文時代の土器をイメージしたものだけでなく、現代風のデザインの作品もたくさんあり、その数は約1000点ほどです。
これらの作品は、縦8メートル、横4メートルの穴窯11基で焼き上げられます。

穴窯に入れた作品を焼く前に、縄文人に扮した中学生たちが火をおこします。木の板の上で木の棒を回転させて火を付ける、「マイギリ式」といわれる縄文時代の火おこし方法です。火がついたら、作品が詰められた穴窯11基に移して燃やします。
踊るように燃え上がる炎の迫力は凄まじく、圧巻です!

翌日は焼き上がった作品がずらりと並べられ、本間さんを含めた陶芸の専門家や、著名人による審査・表彰式が行われます。優秀作品には「塩野半十郎大賞」をはじめ、さまざまな賞が贈られます。

非常に大掛かりでユニークな焼き物イベントです!
ぜひ機会があったら、実際に見に行ってみてはいかがでしょうか?

藤沢野焼祭

《藤沢野焼祭実行委員会(一関市役所藤沢支所産業経済課内)》

住所 岩手県一関市藤沢町藤沢字町裏187
電話 0191-63-5317
サイト https://noyaki.net

《藤沢野焼祭開催会場(藤沢運動公園)》

住所 岩手県一関市藤沢町藤沢字仁郷地内41
アクセス 花泉駅から車で約30分
駐車場 50台

まとめ

藤沢焼は、陶芸家の本間伸一さんによって1972年から始まった焼き物でした。

「『〇〇焼』と呼ばれる焼き物だから、伝統的な作り方があるのだろう」と思っていましたが、実はそうではなかったのは驚きです。

各地域にある有名な「〇〇焼」とは少し違い、「本間さんが独自の路線へ展開させ続けている焼き物」なので、受け継がれる技法などはないのです。

購入できる作品は数に限りがあるので、気になった方はすぐにチェックしてみてくださいね!

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